パワーストーンと宝石(ジュエリー)の価格差に関して

宝石は「高い」、パワーストーンは「安い」、といったイメージを持たれてる方は多いと思います。
価格差という意味では正しいですが、もう少し掘り下げてみたいと思います。
圧倒的希少価値かどうか
前述したイメージは正しいですが、”宝石”に絞って見ても驚くほどの価格差があると思います。
ダイヤモンドに絞ってもそうですね。一軒家が建つほどの価格のもあれば、ちょっと背伸びすれば手に入る価格のものもあります。
大きさの違いもそうですが、同じ大きさであっても価格差は存在します。
宝石もパワーストーンも『天然石』としてひとくくりにすることができると思います(人工石を除く)
ですので、「天然石たちには希少価値の違いなどがあり、それらが価格に反映される」と言い換えることができるでしょう。
天然石に限らず”手に入りにくいモノ”は必然的に価格は上がります。
誰でも気軽に手に入るモノであれば価格は安いはずですよね。
ダイヤモンドでいえば”カットしたときの美しさ”は「価値」に影響を与えます。
まったく同じダイヤモンドの原石であったとしても、カットの違いで価格差が生まれたりもします。カットは輝きを決定づける大切なものですからね。
そもそも宝石もパワーストーンに含まれる
宝石の代表格としては「ダイヤモンド」「ルビー」「エメラルド」「サファイア」といった石たちですね。
それぞれの中にも希少価値の違いがあり価格差があるわけですが、これらすべてパワーストーンとしての効果も広く知られています。
「宝石だからパワーストーンじゃない」「パワーストーンだから宝石じゃない」とはいえないわけです。
ちなみに”パワーストーン”という呼び方は日本文化といった良いのだと思います。
宝石に求められる条件
宝石に求められる最低条件は「美しさ」「希少性」「高い硬度」の3つだといわれています。
どれか1つでも満たしていなければ「宝石」とは呼べません。
- 美しく硬度は高いけど希少性は低い
- 美しく希少性も高いけど硬度が低い
たとえば上記の2つ。宝石の3大条件のすべてを満たしていないので宝石とはなりません。
「美しさ」だけに絞ってみた場合は宝石としての条件を満たしていますが…宝石と呼ぶことはできません。
価格について
これは私の想像ですが…まったく同じダイヤモンドであっても「ブランド名」がつくかどうかで価格に違いが出ると思います。
ファッション系にはこれはつきものですよね。ブランド品とノンブランド品とでは、同じ素材・品質であっても驚くほどの価格差があるものですから。
「信用」という目に見えない価値が価格に反映されている、といえばよいでしょうか。
パワーストーンにはいわゆる「ブランド」はありません。
なのでブランド名を価格に反映することは基本的にはできないでしょう。もちろん、信用度の高い有名なお店であればある程度価格に反映させることはできるでしょうが。
1,宝石としての条件を満たしていない
2,ブランドの価値を価格に反映させることはできない
大雑把にいえばこの2つの理由により「パワーストーンはお手頃価格で手に入る」といえるのだと思います。
もちろん、希少性の高いものであれば”パワーストーン”であっても高額になりますし、その逆も然りですね。
石の価値(原価)や製造工程などなどのコストを考慮した適正価格に設定しているからこそ「安く買える」わけです。
利幅を増やすために「願いが必ず叶う奇跡の石だから高額です」といった感じで”効果を価格に反映する”といった方法をとるお店も少なからず存在するでしょう。
ただ、効果を価格に反映させるのはさすがに無理がありますので注意が必要ですね。
もうちょっと深く掘り下げても良いテーマかなと思いますので、またいずれ当ブログで書いてみようと思います。
地球上で最も硬い物質カルビン|しかしダイヤモンドに軍配!?

久しぶりに興味深いニュースが飛び交ったのでご紹介しようと思います。
世界で最も硬い鉱物といえばダイヤモンドを思い浮かべる方が多いと思います。
ダイヤモンド効果・意味|地球上で最も硬い最強の宝石
しかし…天然物に絞って見た場合でも、ダイヤモンドより硬い鉱物は存在しています。
- ロンズデーライト(六方晶ダイヤモンド)
- ウルツ鉱(ウルツ鉱型の窒化ホウ素)
鉱物界で”ダイヤモンドより硬い”と認知されているのはこの2つでしょうか。
ダイヤモンドは等軸晶系ですが、ロンズデーライトは六方晶系です。隕石の衝突による高温高圧によって炭素の結晶構造が六方晶系になったものらしいです。
ウルツ鉱は激しい火山噴火の際に形成されるそうで、ダイヤモンドと似た結晶構造を持っているそうです。
天然物では、やはりダイヤモンドが頂点に君臨
上記の2つの鉱物はダイヤモンドより硬いのは間違いないようですが、ダイヤモンドの牙城を崩すことはできないでしょう。
というのは、硬度をきっちりと調べられるほどのサイズの結晶がなければ机上の空論といっても過言ではありませんし、何より「宝石としての価値」はありませんから。
やはりダイヤモンドが頂点に君臨するわけです。
地球上で最も硬い物質「カルビン」
時事ニュース的な記事になりますが、2013年10月9日に”地球上で最も硬い物質”が決定しました。
興味深いニュースだったので当ブログでも触れておこうと思います。
カルビンという物質が地球上で最も硬いということが分かったそうです。
ダイヤモンドと同じく「炭素原子」ですが、それを鎖状に繋げたような形になっていると発表されていますね。
このカルビンという物質、なんとダイヤモンドの3倍の硬さがあるらしいです。
詳しいことは分かりませんが「エネルギーを蓄えることができる」らしく常温で安定することから、今後様々な分野で活躍する可能性を秘めているようです。
前述したロンズデーライトは1.58倍、ウルツ鉱は1.18倍ダイヤモンドよりも硬いので、カルビンの異常な硬さがうかがえますね。
ロンズデーライト、ウルツ鉱、そしてカルビン。人工物を含めるとダイヤモンドより硬い物質はこれら以外にも存在していますが、やはりナンバーワンはダイヤモンドということで落ち着くかな、と思います。
当たり前といえば当たり前ですね。ダイヤモンドは「宝石界」の住人ですから。
もし「硬度界」という世界があるとすれば、その世界でのダイヤモンドの立場は幹部クラスとなります。美しさはダントツですけどね。
カルビンのニュースが衝撃的だったのでご紹介してみました。
詳しい内容は「カルビン 硬い」といったキーワードで検索するとたくさんヒットするので確認してみてくださいね。
パワーストーンは「鉱物」ですので、鉱物に関する知識はパワーストーンにも繋がっていくかと思います。
なので、また何か衝撃的なニュースが出てきた場合はご紹介しますね。
アクセサリーと金属アレルギー|14KGFがおすすめの理由など

「金属アレルギー」という言葉はよく耳にされるかと思います。
はじめてピアスを身につける時”アレルギーは大丈夫かな”と心配された経験がある方もいらっしゃることでしょう。
金属アレルギーは、金属ではなく「タンパク質」がアレルゲンです
ご存知の方も多いかと思いますが、一応ご説明しておきますね。
金属そのものはアレルゲンではありません。つまり、「金属に触れるだけ」でアレルギー反応が起こることはありません。
そもそもアレルギーは”タンパク質”に対して起こるものですからね。
汗や唾液などで金属が溶け出してできた金属イオンと皮脂のタンパク質が結合して「異物とみなされるタンパク質」に変質します。
”異物とみなされたタンパク質”に対して拒絶反応を起こすわけです。これが金属アレルギーですね。
夏は汗をかきやすいので金属アレルギーを発症しやすい時期です。
前述したように金属に対して起こるわけではないので、金属が直接触れていた部分にアレルギー症状が出るとは限りません。
ちなみに、アレルギーの発症には時間差があるようです。
今現在とくに問題なさそうに思えても実は「陽性」の方も多く、数年後になって症状が出始めるケースもあるそうです。
ニッケルは金属アレルギーの原因の第一位
金属アレルギーの原因の圧倒的一位の金属は「ニッケル」です。
ニッケルという名前ははじめて聞いた…という方もいらっしゃるかもしれませんが、ニッケルに触れたことがない人はいらっしゃらないと思います。なぜなら、50円玉・100円玉・500円玉にはニッケルが含まれているからです。
また、金メッキのグッズにはニッケルが下地に使われていることは多いです。なので金メッキが使われているアクセサリーは要注意です。
といっても…ニッケルは私たちの生活に深く浸透しているため、神経質になり過ぎると普通の生活を送ることができなくなりそうですね。
金属アレルギーが心配な方が選ぶべき金属とは
- チタン
- 金
- プラチナ
- 銀
- ステンレス
これらがアレルギーを起こしにくい金属です。
あくまでも「起こしにくい」ですので絶対に安全というわけではありませんが、その他の金属と比べるとはるかに安全でしょう。
言うまでもありませんが「純度が高い」ほど安全です。
14KGFと金属アレルギー
14K以上の「金」でアレルギー症状がでない方であれば14KGFも大丈夫でしょう。
14KGFは金メッキではなく、14Kの板を付着させており、その厚さは金メッキの100倍のため剥がれて真鍮が露出することはほぼありません。
真鍮が露出すると、そこに含まれるニッケルなどが登場するわけですのでアレルギー症状が出る可能性が高くなります。逆にいえば、真鍮が露出しない14KGFは大丈夫というわけです。
ただ、100%絶対に大丈夫とは言い切れません。
14KGFに限らず、すべての金属に「アレルギー症状が出る可能性がある」わけです。こればかりはしかたないことだと思います。
私個人の考えとしては、「比較的安価」「アレルギーに対して安心感がある」「加工しやすい」といったポイントをすべて網羅している14KGFが大好きだったりします。
宣伝になりますが、当店のネックレス、ピアスは当然のことながら14KGFを使用していますのでご安心くださいませ。
ゴールドフィルド(金張り)と金メッキの違い

今回はパワーストーンや天然石のことではなく「アクセサリー雑学」に関して書こうと思います。
パワーストーン(天然石)のネックレスやピアスは、ブレスレットと同様に多くの方々に受け入れられていますね。
ブレスレットと違い、ネックレスやピアスは”石以外の金属部分が肌に直接触れる”ことになります。ネックレスの留め金などですね。
純金・18K・14Kの違い
ネックレスの留め金などには「金」が用いられることが多いです。
アクセサリーの説明に「純金(24K)」「18K」「14K」といった表記があると思いますが、これらの違いはご存知でしょうか。
■純度が99.99%以上のものに限り「純金」で、24Kです。
■18K:「24分の18」で75%の金が含まれているという意味です。
■14K:「24分の14」で58%の金が含まれているという意味です。
「24」に近いほど金の含有量が多いということですね。ちなみに「K」はkarat(質量)の頭文字です。
金の含有量が少ないから輝きが少ない…というわけではありません。金以外の金属を混ぜて美しい輝きを出していくものですので。
当然のことながら金の含有量が多くなれば、それだけ価格は高くなっていきます。
金以外に何をどれだけ混ぜているかで、たとえば同じ「18K」であったとしても色合いや硬さなどに差が生まれます。
「14K」が多い傾向にある理由
よく見れば気づかれると思いますが、アクセサリーの留め金などは「14K」が多くなる傾向にあります。
価格の面からも使用しやすいわけですが、理由はそれだけではありません。
14Kの方が低い温度で溶けるため、様々な形に加工しやすい特徴があるからです。
ゴールドフィルド(金張り)と金メッキの違い
14KGFという表記をよく目にしますよね。
なんだか暗号のような感じですが、「14Kの金張り」という意味です。
■GP(Gold Plated):金メッキ
■GF(Gold Filled):金張り
となりますので、14Kの金張りだと「14kGF」となるわけですね。
金メッキは、真鍮などのパーツに薄い金の膜を張る加工を施しています。電気分解により金をミクロン単位で付着させる加工方法です。とても薄い金の膜なので、近い将来金の膜が剥がれてしまいます。
金張りは、金メッキのような膜ではなく「板」と表現すればイメージしやすいかと思います。「熱と圧力」で物理的に張り付けるわけですね。 当然のことながら、金張りの方が「良い」です。
このテーマは雑学としてはかなり面白い部分ですし、金属アレルギーなどとも密接に関係する話なので次回も引き続きゴールドフィルドに関して書いていこうと思います。