鉱物(石)の結晶構造の用語解説

当ブログでもそうですが、石をご紹介する際に「結晶系:六方晶系」といった記載があります。
かなり専門的な分野になってくるので詳しい説明は割愛しますが、大雑把に説明しておきますね。
鉱物の結晶構造とは
結晶構造とはズバリ結晶中の原子の並び方です。
”原子の並び方”と”化学組成”によってどの鉱物かが決まります。
化学組成とは、その鉱物が持つ元素の種類と割合のことです。高校時代に化学式を習ったことがあると思いますが、あの化学式で表現されます。
ちなみに、どの石も下記の7つの結晶構造のどれかに該当します。
等軸晶系(立方晶系)
等軸晶系の結晶は対称性が顕著なのが特徴です。
互いに直交する三本の長さの等しい結晶軸をもつ結晶です。
代表的な石としてはダイヤモンドです。
正方晶系
等軸晶系の三本の結晶軸のうちの二本の長さが同じで、一本だけ長さが異なる結晶です。
代表的な石としてはストロベリークォーツです。
六方晶系
四本の結晶軸を持っており、そのうちの三本の結晶軸の長さが等しく、60゚で互いに交わっている結晶です。
四本目の結晶軸は他の三本の結晶軸に直交していて、長さが通常はより長くなっている特徴があります。
代表的な石としてはエメラルドです。
三方晶系
六方晶系と類似しており、六方晶系同様に四本の結晶軸を持っています。
三方晶系が六方晶系と違うところは、対称性が六方晶系よりも三方晶系の方が少ない特徴がある結晶です。
代表的な石としては水晶です。
斜方晶系
三本の結晶軸の長さがそれぞれ異なり、それら三本の結晶軸は互いに直交している結晶です。
代表的な石としてはトパーズです。
単斜晶系
三本の結晶軸の長さはそれぞれ異なり二本の側軸が直交し、上下軸がこれらの一方に直交し、他の一方に斜交している結晶です。
代表的な石としては翡翠(ヒスイ)です。
三斜晶系
三本の結晶軸の長さはそれぞれ異なり、その三本の結晶軸が互いに直交しない(斜交する)特徴のある結晶です。
代表的な石としてはロードナイトです。
以上が7つの結晶構造です。
ちなみに、当ブログでもそうですが「六方晶系(三方晶系)」と2つの結晶構造を書いてる場合がありますよね。
これは三方晶系を六方晶系に含めて”6つの結晶構造”とする場合もあるからです。
厳密には違うものですが、まぁ同じってことでもいいかな、といった感じでしょうか。
こういう用語もあるんだな…といった感じでなんとなく覚えておく程度で問題ないと思いますよ。
パワーストーン用語辞典|天然石の基本的な呼び方

たとえば”水晶のクラスター”や”水晶のポイント”と聞いて具体的にイメージできますか?
実物や写真を見ると「あぁ、これか」と思われるはずですが、パワーストーン用語と言いますか、専門用語になるとイメージしにくかったりするかと思います。
どれも見たことのある形だと思いますので、正しい呼び方をご紹介しますね。
クラスター

水晶などで良く見る形ですよね。結晶が集まってる姿から「群晶」という意味で「クラスター」と言います。
詳しく説明しますと、母岩と呼ばれる石英上で多数の柱状化した水晶が集まってできたものです。
特に水晶クラスターは有名で、あらゆる石の基となる存在と称されるほどです。
ポイント

水晶の結晶でひとりぼっちの状態の形のことです。
よく見かけるのは片方だけが尖っている形ですが、両端が尖ってるものもあります。これは特別にダブルポイントと呼びます。
お察しのとおり、ポイントが集まると水晶クラスターになりますね。
別の用い方としては「結晶の先端部分」のことをポイントと呼ぶこともあったりしますので覚えておくと便利ですよ。
さざれ石

パワーストーンブレスレットなどの浄化によく用いる形ですよね。当店でも取り扱っています。
代表的なのは水晶さざれ石ですが、他の石でもさざれ石と表現します。
小さなかけらの角を落とした形で、チップと呼ぶこともありますが、さざれ石と呼ぶ方が私は好きです。
タンブル(にぎり石)

天然石と聞くと真っ先にイメージされる形ではないでしょうか。
手のひらにいくつか乗せれるくらいのサイズで、曲線美が美しいですよね。ひとつとして同じ形がないのもタンブルの魅力でしょう。
お部屋のインテリアとして不動の人気を誇っている形ですね。
ラフ

採掘された状態ですね。もっとも「天然石!」と言える状態でしょう。
無骨なイメージがしますが、石が経験してきた長い歴史を感じれますし、ひとつひとつまったく違う表情をしてるのでとても魅力的ですね。
タンブルと同様に、お部屋のインテリアとして購入される方が多いと思います。
ジオード

「晶洞」という意味で、書いて字のごとく結晶の洞窟ですね。
簡単に説明しますと、中が空洞になっている石のことで水晶等の結晶が内側に向けて成長しているものを指します。神秘的ですよね。
アメジストのジオードが有名です。
パワーストーンの説明や、お店の紹介文などでよく用いられる用語なので覚えておくと役立つと思いますよ。
最初に「正しい呼び方」と表現したのは、これらの用語を間違って使ってるケースをたまに見かけたりするので、あえて「正しい呼び方」と書きました。
せっかくですので正しい呼び方で呼んであげてくださいね。
ジェムストーンとは?天然石を翻訳すると…|貴石・半貴石とは?

日本では「パワーストーン」という呼び方が一般的になっていますし、丸く綺麗な石のブレスレットをイメージするのではないでしょうか。
同時に「天然石」と聞くと、パワーストーンと同じように美しく光り輝く石をイメージされる方が多いと思います。
では「ジェムストーン(gemstone)」と聞くとどんなものをイメージしますか?
海外で「天然石」を意味する用語は?
たとえばアメリカのサイトで美しい天然石を探そうと思った場合、とりあえず「天然石」を英語に翻訳しようと思いますよね。
普通に翻訳すると”natural stone”となるはずです。見るからに”天然石”って意味ですね。
Googleの画像検索をしてみると…なんだかイメージと違う石たちが表示されませんか?なんて言うか…「石っ!」って感じですよね(笑)
では次に”gemstone”と検索してみてください。
いかがでしょうか?天然石と聞いてイメージするものが表示されたはずです。
海外では、私たちがイメージする美しい天然石のことを「ジェムストーン(gemstone)」と呼ぶわけですね。
意外と知られてなかったりするので覚えておくと便利ですよ。
ジェムストーンについてさらに詳しく
一般的にジェムストーンとは「半貴石」のことを指します。
「貴石」の半分で半貴石…
何が半分なのか、というのは気にしないでください。とくに意味はありませんので。
「貴石」とは、一般的にはダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドを指すことが多いです。要するに「宝石!」と認知されてる石たちのことですね。
貴石に分類されている宝石以外の宝石はすべて「半貴石」となります。
ただ、半貴石という表現はあまり好かれていないというか、なんだか価値がなさそうなイメージがするので「ジェムストーン」と呼んであげましょう。
さらに細かい話をすると、ジェムストーンとは宝石の原石のことを指します。そうです。私たちがイメージする天然石のことですね。
ちなみに、貴石と半貴石の分類に関してきっちりとした基準があるわけではなく「貴石と呼ぶに相応しいか否か」という感覚的なもので決まる場合もあったりしますね。
(希少性や硬度である程度の基準は設けてありますが、世界共通の分類方法が確立されているわけではありません)
パワーストーンは貴石?半貴石?
では、パワーストーンは貴石でしょうか?それとも半貴石でしょうか?
もう答えはお分かりですね。
パワーストーンは半貴石…ではなく、貴石も半貴石も、どちらもパワーストーンに該当します。
当ブログで紹介してる石たちの一覧をご覧になって頂ければ分かりますが、ダイヤモンドやルビーも名を連ねていますよね。貴石もあるし半貴石もあります。
今回はパワーストーンよりも鉱物寄りの用語を説明させて頂きました。
パワーストーン用語辞典|代表的な用語の説明

パワーストーンに関しての説明などでよく出てくる用語を解説致します。
当ブログでも使う表現なのでぜひお読みくださいね。
インクルージョン
石が成長する過程や生まれる過程で取り込んだ内包物のことを指します。
空気や水など様々なインクルージョンがあり、石の魅力をグッと引き立ててくれるアクセントになったりもします。
パワーストーンの効果(エネルギー)に大きく影響を与えるインクルージョンもあります。
硬度
石の硬さを数値で表したものです。
数値が高いほど硬く低いほど柔らかいです。1~10で表現します。
ダイヤモンドの硬度は最高ランクの10ですね。さすがダイヤモンドといったところでしょうか。
硬度が低いと脆いので加工しにくくアクセサリーなどでは使用できなかったりします。
硬度が高いと加工しやすい場合が多いですが、衝撃に弱い石もあるので注意が必要だったりします。
硬度がいくらであろうと、あまり強い衝撃を与えないように優しく扱ってあげてくださいね。
男性性と女性性
パワーストーンのエネルギーが男性的なのか女性的なのかを表現する場合に用います。
金運や仕事運などをアップさせるエネルギーは男性性が高く、恋愛運などをアップするエネルギーは女性性が高いです。
男性性が高いと女性性は低く、男性性が低いと女性性は強いです。
これはあくまでも「エネルギーの性質」を表現する用語ですので、男性性が高くても女性が身につけてもOKですし、その逆ももちろんOKです。
キャッツアイ効果
「猫の目」のように光る帯が回転してるように見える現象です。
石によりけりですが、上から光が当たるようにして石を回転させると見ることができます。とても美しいですよ。
代表的な石としてはタイガーアイ、ムーンストーンです。
スター効果
石に光を当てたときに3~6本ほどの光の筋が見える現象です。
鉱物の種類やインクルージョンの状態によって様々な見え方を楽しむことができます。
透明度が高い石ほどスター効果は顕著ですね。ローズクォーツのスター効果がとても有名です。
イリデッセンス
結晶の内部に光の反射や干渉による虹色の輝きが見られる現象です。
パワーストーン業界では「レインボウ」と呼ぶことがありまして、七つの幸運を呼び込むパワーがあるといわれています。
ラブラドライトやオパール、水晶などの石英系の鉱物によく見られますよ。
天然色
採掘された状態に手を加えず天然そのものの色のことです。
地中から掘り出された状態の原石はもちろん、何らかの形に加工されてても色に手を加えてない場合は天然色となります。
色落ち防止のために石の表面をコーティング加工する場合がありますが、これは色自体に手を加えていないので天然色になります。
プログラミング
パワーストーンのプログラミングとは、あなたとパワーストーンの「絆」を深めることです。
あなたがどんな願いを抱えているのか、などをパワーストーンに伝えることではじめて「あなたのためにがんばってくれる」ようになります。
当ブログでもパワーストーンのプログラミングに関して詳しい説明をしてるので参考にしてみてくださいね。