シナバーの効果・意味|ハリー・ポッターの”賢者の石”

今回ご紹介するパワーストーンは、”ハリー・ポッターと賢者の石”で登場する賢者の石『シナバー』の効果を詳しくご説明します。
シナバーのデータ
・主な原産国:中国、スペインなど
・硬度:2~2.5
・主成分:HgS
・結晶系:三方晶系
シナバーの特徴
シナバーの和名は「辰砂(しんしゃ)」です。中国の辰州(湖南省周辺)が名産地で、この地名が由来しています。
シナバーは日本(北海道・奈良・三重)でも産出しており、その歴史は縄文時代まで遡ることができるそうです。
とくに三重県の丹生鉱山が日本では有名だったそうですが、昭和のはじめころに閉山されています。
良質なシナバーは中国産(貴州(きしゅう)省・万山産)で、私たちが目にできる良質なものはすべて中国産だと断言してもよいでしょう。
水銀が硫化して結晶となってものがシナバーですが、そう簡単に結晶とはならないので希少性はかなり高いです。
また、美しい赤色(朱色)が特徴で、中国では”高貴な色”として大切に扱われてきた歴史があります。
シナバーの色を思い浮かべるには、神社にある鳥居を思い出せば良いでしょう。あの美しい色、朱色。この色こそがシナバーの色です。
昔から絵の具の原料として用いられており、弥生時代の壁画にシナバーを原料としている美しい赤色(朱色)が見つかっているそうです。
東洋でも西洋でも絵の具の原料とされていましたが、そもそもシナバーは希少性が高いので、それを原料とした絵の具は高価です。次第に別の合成材料を用いるようになっていきました。
ちなみに、「ハリー・ポッターと賢者の石」で登場する”賢者の石”はシナバーだそうですよ。
シナバーの効果
シナバーは「賢者の石」や「不老不死の妙薬」などと呼ばれてきました。東洋でも西洋でも、同じように崇められてきました。
その美しい色に魅せられて神格化していったのでしょうが、実際にシナバーを飲んでその力を宿そうとした中国の皇帝たちがいたそうです。
唐の時代の皇帝ですが、シナバーを飲んで水銀中毒になり死亡したそうです。
前述したように、シナバーはそもそも水銀の硫化鉱物であり、言うまでもなく劇薬ですからね。
過剰なまでにシナバーを崇拝してしまった末路といえるのでしょう。
シナバーは”生命力の源”と称されることもあります。シナバーを原料とした赤(朱)で描かれたものはその美しさを未来永劫保ち続ける、といわれているからです。
また、緊張やプレッシャーに打ち勝ち、自身が備えている能力を100%発揮させることができる、ともいわれています。
大切な商談や受験本番などに効果があるでしょう。人生において大切なイベント時、シナバーが良い方向へ導いてくれると思いますよ。
シナバーの具体的な効果
・生命力の源
・能力を100%発揮させる
・人生のターニングポイントを良い方向へ導く
・度胸を養う